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vol.5 周辺環境の調査

周辺環境調査の目的


飲食店で出店する場合、周辺にある飲食店以外にも、
異業種である小売業やサービス業の出店状況が売上げに影響を及ぼす事があります。

例えば、女性をメインターゲットにした高級感のあるカフェでの
出店を考えているとします。

近くに女性向けの専門百貨店があれば、そこに集まる客を取り込める可能性があり、
自店にとってはプラスになります。

逆に、遊戯施設が隣接しており、店外まで騒音が聞こえる場合は
イメージ的にマイナスになるかもしれません。

また、店前道路に風俗店の看板が林立していれば、
女性の客足が遠のいてしまう可能性もあります。

このように、「ターゲットが集まりやすいゾーンにあるのか」、
あるいは「雰囲気が自店のコンセプトに合っているのか」という事を
把握するために周辺の店舗を調査します。

店舗の業種分類


周辺店舗を調査する前に、まず、業種の分類表を作成します。
ただし、業種分類は多岐にわたるため、政府刊行物や電話帳の業種分類を
参考にすると良いと思います。

実際に調査してみると、複数の商品やサービスを扱っている店があり、
分類に迷う事があります。

このような場合は、扱っている品目の比率を目安にしたり、備考欄を設けて特徴を記入しておき、
後で分類表を作成しなおすといった工夫が必要になります。

街に出て調査する際は、自店と店舗コンセプトが似ているチェーン店にも注目し、
周りにどんな店があるか見ておくとよいと思います。

いくつかの街を回ると、チェーン店によっては周辺の店舗構成に共通点が見られる事があるので、
自店の出店の際、参考にしてみるのも1つの手だと思います。

調査のポイント 1、距離


周辺店舗を見る上では、業種業態の分類に加え、店舗間距離と調査時間帯も
重要なポイントとなります。

集客力が高い、あるいはターゲット層が同じ異業種店舗がある場合、
数百m先にあるよりも隣接しているほうがプラスの影響が強くなります。

ターゲット層が敬遠する、あるいは雰囲気が自店のコンセプトにそぐわない店舗がある場合も同様で、
近くにある程マイナスの影響が強くなります。

調査する範囲としては
・隣接
・自店から視界に入る範囲(前後50m程度)
・徒歩1~2分圏(半径100m程度)
の3段階に分類し、自店から近い程点数を高く(悪影響の場合は低く)設定すると良いと思います。

(周辺の店舗属性を調査する範囲の目安であり、百貨店等の集客施設はより広範囲の調査が必要となります。詳しくは次回以降で説明します。)

調査のポイント 2、時間帯


周辺店舗の影響度は調査する時間帯によって変化する場合があります。

昼間調査して一見問題無く思える場合でも、夜間に再度調査すると、
昼間には無かった風俗店の看板や客引きが出現していたり、
近くにガラの悪い人が集まっていて一般の人が近寄り難い雰囲気になってしまっていた
という事例があります。

繁華街ではこのような事態が発生しやすいため、
昼間だけでなく夜の時間帯も調査する必要があります。


調査終了後、周辺店舗をプラスとマイナスの影響に分類し、
競合調査で作成した地図に記入すると店舗の周辺環境がより詳細に理解でき、
出店時の判断材料となります。