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vol.7 通行量の調査

通行量調査の目的


通行量の調査では、お店の前をどのような人がどれ位通るのかという事を調べます。

店前を通る人はすぐにお店に入ることが可能なので、売上機会の可能性が増大しますし、
店舗認知や店前での販促等にプラスの効果が期待できます。

通行量は定量化しやすいため立地評価ではよく使われる指標であり、
確かに人通りが多い場所であればお店が繁盛しそうな気がします。

ただし通行量が多い場所に出店すれば間違い無いという訳ではありません。
あくまで立地条件を構成する要素の一つとして調査します。

通行量調査の準備


商店街の主要道路であれば、対象エリアの商工会議所が通行量を計測し、
データを公表している場合があるので、まずは商工会議所のホームページ等で
確認する事をお勧めします。

もちろん、道路拡張や商業施設が出来た場合等には人の流れが大きく変化するため、
出店前には現地で調査する必要があります。

通行量の計測方法ですが、以下の4つの区分を明確にしてから実施します。
①曜日・・・・・・・・・・・・・・・平日、休日
②時間帯・・・・・・・・・・・・・朝、昼、夕方、夜、深夜等
③歩行者属性・・・・・・・・・性別、年齢別、職業別、通行目的等
④計測時間・・・・・・・・・・・何分間(何時間)計測するか

「曜日・時間帯」は、例えばオフィス街であれば平日の昼は非常に通行量が多く、
休日は一日中人通りが無いという事があるので、自店の業態や営業時間を考慮した上で調査します。

「歩行者属性」は、自店のターゲット層がどれ位通るかという事を知るために計測するのですが、
性別以外の判別は困難なため参考程度に考えた方が良いでしょう。

「計測時間」は長い程データの正確性は増すと言えますが、
自店を長時間計測するよりは競合店の通行量も合わせて調査し、
比較する方が立地を見る上では重要になります。

次回は通行量調査の注意点と評価方法を説明させて頂きます。

通行量調査方法


通行量は様々な要因によって変化するため、
以下の点に注意して計測する必要があります。

①時期・・・年末年始、夏季休暇、ゴールデンウィーク等
②イベント・・・商店街のイベントやスポーツ、コンサート、公営ギャンブル開催日等
③天候・・・雨や雪による悪天候
④交通機関・・・電車やバスの到発着時

「時期」は、観光や帰省等の理由により通常時と人の流れが変わる期間の計測を避けます。

「イベント」は、内容により通常の数倍から数十倍の通行量になってしまう事があるので、
近くにイベント施設がある場合は事前に開催日を調べておき、その日は調査を避けます。

「天候」は、晴れの日と雨の日で通行量が変わる場合があります。
特に急な雨天時は避けた方が良いでしょう。

「交通機関」は特に電車の到着時、駅出口に近い程影響を受けるので、
発着のサイクルに合わせて時間を調整し計測します。

また、現在だけではなく、将来的に通行量が変化する要因にも注意します。

商業施設の新設・駅前再開発・道路拡張等により通行量が変化するので、
役所の都市計画課やインターネットで情報を入手します。

通行量評価方法


通行量は歩行者の数とターゲット比率の両方で評価します。

定量化しやすいため、データを取りさえすれば数値でそのまま比較する事ができます。

通行量が多ければ感覚的にも「良い立地」というイメージを持つと思います。

飲食店の売上予測でも通行量をダイレクトに反映させたものを見かける事がありますが、
通行量はあくまで売上を構成する要素の一つであり、通行量のみを用いた売上予測は
疑ってかかる必要があります。

普段から色々な街を見て歩き、実際に通行量と飲食店の入店状況を見て
どの程度の影響力があるのかを観察しておくと良いと思います。