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vol.9 アクセスの調査

アクセス調査の目的

立地調査でのアクセスとは、お店への入りやすさの事です。
お客がせっかく店前まで来ても、店内の様子が全く分からなかったり、
障害物がある場合は入店率に悪影響を与えてしまいます。

アクセス調査では歩道や建物構造から、
お客がストレス無く安心して入店できる環境にあるかという事を評価します。

アクセス調査方法(建物構造)

アクセス性を見る際は、まず建物構造に注目します。

調査のポイントは以下の4点です。
①店舗規模
②階数
③アクセス手段
④間口・入口

店舗規模ですが、お店が狭いと席数が限られ、売上(特にピークの時間帯)が
頭打ちになりますし、広すぎると賃料が高額になってしまいます。

自店のコンセプトや店内のレイアウトを考慮し、
物件を探す前にどれくらいの広さの店舗を確保するか決めておく必要があります。

階数は、もちろん1階が望ましいのですが、
賃料が高く物件取得が難しいという問題があります。

地下や空中階(2階以上)に出店するのであれば間口の装飾や1階部分への看板設置可否を確認し、
店舗の顔作りが十分に行えるかをチェックします。

アクセス手段は、エレベーター・エスカレーター・階段等の状況です。
歩道からの距離・認知可否、階段の勾配・幅・装飾の可否等、
お客が入店しやすい環境かどうか細かくチェックします。

間口は店舗が道路に面する部分です。
広いほど視界に入りやすく、店舗の存在をアピールしやすくなります。
多くの客が出入りするのであれば、
入口幅が十分に確保できるかという事も見るべきポイントになります。

次回は入店障害と店前歩道について説明させて頂きます。

アクセス調査方法(入店障害・店前歩道)

建物への入りやすさを見る際は、入店障害の有無と店前歩道の状況をチェックします。

入店障害のチェックポイントは以下の2点です。
①セットバック
②段差

セットバックとは、店舗前面が歩道から後退している状態の事です。
入りやすさの観点からはセットバックが無い方が望ましいといえます。
セットバック幅が大きい場合は看板やPOP等を設置し、
お店の雰囲気作りに役立てる工夫が必要です。

段差とは、入口前の高低差の事です。
老人、ベビーカーや車椅子、荷物を持っている人の入出店を考えると、
段差は無い方が望ましいと言えます。
段差がある場合は、スロープの設置で改善する事をお勧めします。


店前歩道のチェックポイントは以下の3点です。
①歩道幅
②対向歩道からのアクセス
③角地

歩道幅が広く、車道と完全に分離していれば歩行者が安心して通行でき、
周囲を見渡す余裕も生まれ、プラスの効果があります。

対向歩道側からのアクセスですが、店舗の近くに横断する手段が無いと集客力に悪影響を与えます。

特に、車両の通行量が多い道路では商圏が分断されてしまうので、近くに横断できる手段があるかをチェックします。
(地形によっては実質的な商圏が極端に狭くなる場合があります)

角地に立地していると間口幅が広く取れ、お店が認知されやすくなります。
店前歩道・側道ともに道幅が広ければ評価を高くします。

アクセス評価方法

アクセス性を見る際は、まず建物構造に注目します。
調査のポイントは以下の4点です。

アクセス評価は建物構造、入店障害、店前歩道のそれぞれについて行います。
数値化しやすい項目が多いため、評価基準の作成は容易だと思います。

今回で立地の基本的な見方についての説明は終わりになります。
次回からは現地調査の実践とデータの収集・分析方法について説明させて頂きます。