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駐車調査


1.駐車調査の概要
道路交通法による駐車とは、「運転手が車両から離れ、あるいは長期間自動車を動かすことができない状態」のことです。 同法では、「駐車」と「停車」について明確に定義しています。

駐車調査では「駐車」の状況を調査し、得た情報から施設の概要を把握したり、 駐車に関する交通現象を分析するために使用しています。
2.駐車調査の目的
どのような目的があって駐車調査が行われるのかについて以下で解説します。

【駐車スペースの供給実態】
路外駐車場の踏査や駐車規制図、あるいは住宅地図等から駐車スペースの供給実態を確認することを目的として駐車調査が行われます。

【駐車台数の実態】
駐車場など駐車可能スペースにおいて、実際に駐車されている時間帯や使用時間、平均台数を調査して駐車現象を知る事が目的です。

【駐車の特性】
駐車率や駐車目的、駐車位置など「駐車」に関する情報を調査し、特性を把握します。

【駐車に対する意識】
駐車場や駐車料金などに対する運転手の反応を調査し、駐車に対する意識を確認します。

【駐車に関連する交通現象】
路上駐車や駐車場への出入庫の状況が、交通現象へどのような影響を与えているのかについて調査します。
3.路上駐車調査の方法
路上駐車調査は具体的にどのような調査を行うのかについて以下で解説します。

【断続調査】
断続調査は人手による調査であり、調査員が調査対象区域を巡回する方法です。

この調査では調査車両の車種やナンバープレートなどを記録せず、純粋に調査区域内の台数のみを把握します。

【連続調査】
連続調査も人手による調査方法であり、調査対象車両が駐車を開始してから終了するまでの間を連続して観測・記録します。

【空中写真判定による調査】
空中写真判定では、飛行機を用いて駐車調査を行います。

駐車車両と走行車両を明確に区分するために、駐車車両はひとつの立体像として記録されます。 一方で、走行車両は平面的な2台の像として映し出されるため、明確な区分が可能です。

【アンケート調査】
アンケート調査では運転手に対して以下の項目を聞き取ります。

・駐車の目的
・駐車をしたところから目的地までの距離
・駐車する前の出発地・目的地

調査方法は運転手に記録してもらう方法または、調査員が運転手に対してインタビューを行って記録します。
4.道路現況調査の方法
路上駐車調査ではその特性から、調査員の踏査によって道路現況調査が行われます。その方法は以下の通りです。

【プレート式断続調査】
プレート式断続調査では、調査員が調査区間を巡回しながら駐車車両の車種や車両番号、観測時刻を記録します。 その後、一定時間経過後にあらためて調査区間を巡回し、当該車両の出入庫状況を確認します。

仮に、当該車両があらためて巡回した場合に駐車されていた場合は、巡回時刻と駐車されていたという事実を記録し、出庫していた場合は「出庫」と記録する調査方法です。

【プレート式連続調査】
プレート式連続調査では、調査員が調査区間を常時観測し、調査対象となった車両の駐車時刻と終了時刻を記録する方法です。

なお、駐車時刻および終了時刻は分単位で記録するため、調査員の時計を使用する場合は時刻に注意する必要があります。

【アンケート併用プレート式連続調査】
アンケート併用プレート式連続調査では、アンケートによる調査方法とプレート式連続調査による調査方法を併用します。

アンケートでは以下の項目を面接やインタビューによって調査します。

・出発地と目的地
・駐車位置から目的地までの距離
・駐車目的
・自動車の所在地

アンケート内容は上記の通り必要最小限の情報として、簡易的な情報を取りまとめます。 その後、アンケート結果に加えてプレート式連続調査によって得た情報をまとめて解析し、駐車調査として活用します。
5.路外駐車施設調査の方法
路外駐車施設調査では、調査員が各施設を回って面接やアンケートによって調査します。主なアンケート内容は以下の通りです。

・駐車場の分類
・駐車場の形態
・駐車場の経営方法
・駐車場の面積や収容可能台数
・駐車場の料金体系
・駐車場の用途

上記の情報をもとに路外駐車施設の実態を把握します。