歩行者の交通行動を知るために、回遊調査を行うことがあります。
従来は被験者に調査票を渡して記入してもらう方法を用いました。
この方法は比較的安価に調査を実施することができる反面、被験者の勘違いや記憶違いによる記入ミスが生じることがあり、とりまとめにも多くの時間を要します。
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近年では携帯電話の位置情報サービスを利用する方法も行われています(パーソンプローブ調査)。
この方法では位置と時刻はほぼ正確に捉えられる一方、データ収集のための通信料金が発生することや、
行動の目的やその内容を同時に調査することは難しいといった短所もあります。
しかし、実用的な利用のための改良、開発が進められ、現場での利用も増えてきています。
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また、万歩計ほどの大きさで市販されている携帯型のGPS端末器を調査対象本人が携帯し、
記録すべき事象が発生した時(例えば指定した地点を通過した時)に人手によって、あるいは設定した時間ごと(例えば10秒ごと、1分ごと等) に、
時刻と位置(緯度・経度)を内蔵メモリーに本人が記録し、パソコンの地図ソフトと組み合わせて回遊状況を調査する方法も行われています。
この場合、各人が行動の目的やその内容をその都度入力して記録する方法もあります。
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